そもそも、私はちょっと変わった少年だったのかもしれません。
超能力に興味があったり、気功もやっており水晶や食物の気などを感じたりして遊んでいました
今で言うなら中二病に毛が生えていたのかもしれません(汗)
そんな私が当然の如く、超常現象を特集した雑誌など買うわけでして、不思議なものに嵌っていくのは当然の流れとなるわけです。
しかし、そのような雑誌の大半がUFOだったりネッシーだったりでして正直いてもいなくても、あまり現実には影響しないであろう事柄が書かれているわけです。
時は高校二年生、進路も決めなきゃならない時でございます
大学?・・・興味のもてるところはあるんだろうか?
会社員?・・・向かないなぁ
公務員?・・・いやいやいや一番向かないでしょ!
いっそ趣味を実益にして生きていけたらと、本気で考えておりました
そんな時折ある雑誌の特集が目に飛び込んできました。
その特集とは「エドガーケイシー」の知られざる業績でございます。
私は、そのとき初めてケイシーの本当の業績を知ることとなりました。
ケイシーは一般的には預言者として有名ですが
本当の業績は、リーディングと言って、例えば患者が病気になったきっかけと、今の体の状況、その治療法などを催眠状態で言い、しかも、患者が言われたとおり治療すると高い確率で治ったといいます。
治療方法は多岐に渡り、時に手術や投薬を勧めることもありましたが
多くの場合が「ヒマシ油湿布」「オイルマッサージ」「カイロプラクティック」「オステオパシー」「食事療法」「運動療法」・・・等、自然療法的な考え方の基にあり、インドの自然療法であるアーユルヴェーダーに通じるものがあります。
当時、自然療法に興味を持っていましたが、幾分あいまいなものばかりで、胡散臭い物も多くありました。
当時、私は気功などやっており、自然治癒力を引き出すことが病気の克服になると考え、エドガーケイシーに惹かれ治療家を目指すこととなりました。
もちろん既にケイシーは亡くなっているので、その考え方・症例による治療法を参考にするわけですが、他にも食事療法で言えばガンの食事療法で有名な「ゲルソン療法」とか、自然療法を推進する医師であるアンドリューワイルなど、色々な物に今でも興味を持っています。
そういうわけで、まずはカイロプラクティックから学ぶことになりました。
1994年4月に北海道から上京し、紹介で日本のカイロプラクティックの名門
「シオカワ・スクールオブ・カイロプラクティック」という学校で学ぶこととなりました。
いやぁ、学生時代は大変でした。
というのも、一概にカイロプラクティックといっても、様々な流派があって
骨を矯正するということはカイロプラクティックを行う者の共通項なのですが、いろんな、治療の手順・考え方・矯正法があり、それぞれ流派や主義主張があります。
「首の骨を治すだけで全てが治る」という人もいれば、「骨盤と頭蓋骨のバランスだ」と言う人もいます。中には手で矯正せず、機械で矯正するものや、全く刺激を伴わない技術も存在します。
学生はそれらを一通り学んで自分にあうテクニックを身に付けていくことになります。
しかし、そのテクニックごとの方法論の違いに、よく混乱もしました・・・
だって全然違うこという人がいるのですから!
首の骨を矯正するだけでいいという授業の次の日は頭蓋骨と仙骨の治療法の授業とか(^^;
どっちでも治ればいいのですが、世の中そんなに甘くありません
学生時代はとにかく取りこぼしのないように!です
カイロプラクティックの考え方は「自然療法」のそれと同じく、 内的な治癒力を最大限に引き出すための方法と考えて間違いはありません。
ですから、よくある考え方・・・「カイロプラクティック=腰痛・肩こり」は間違いであることが分かります。
つまり、カイロプラクティックは歪んでいる骨を矯正することにより、組織の負担を取り除き、内なる治癒力を働かせ、その結果として例えば腰痛なり、肩こりが良くなるというわけです。
カイロプラクティックの考え方は骨を矯正することにより
「神経に干渉している骨の歪みを取り除くこと」
であるので、肩こりや腰痛だけには留まらない、ということです。
カイロプラクティックとは、理論だけではどうもよく分からない物であります。
私もカイロプラクティックを学んだだけで理論的なことは、なんとなく分かったにしても、実際はどうなのか確証を掴むことは出来ませんでした。
そんな時、塩川カイロプラクティック治療室 ― 塩川満章氏 ― の下で働くこととなります。つまり師匠の所です。
スタッフ時代(弟子時代)は仕事も大変でしたが、多くのものを得ることができました。
得た物の中で一番大きな経験はカイロプラクティックで良くなっていく患者を見ることができたということです。
その奇跡的と言えるような、他の様々な治療・医療を受けても治らなかった人が治ってゆく様を見る機会があったことは、現在の私のカイロプラクティックの確証性という意味で、その基盤となっています
私の治療に対する考え方は自然な方法であり、ホリスティック(全体性)的であると考えています(少なくとも私はそうしているつもりです)。
例えば、どこか病んでいる所があるとして、私がそれを治すのではありません。
治すのは自分自身の治癒力であること、私は患者さんの治癒のお手伝いしかできないということです。
こう言いますと、患者さんは頼りなさを感じるかも知れませんが、 時にそれは難病というものに打ち勝つ力を発揮することもあるのです。
どうか、それを忘れないで頂きたく思うのです。
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